スタジオ導入事例
株式会社ベイエフエム様導入事例(2010年1月取材)
今回、CONEQの導入事例として、「APEQ-2pro DIO」をモニタースピーカ補正用に
に導入されました株式会社ベイエフエム様にて取材を行いました。
bayfm様使用機材一覧
ミキシングコンソール:STUDER ON AIR 3000
モニタースピーカ:Dynaudio Air
今回第2調整室にAPEQ-2pro DIOが導入されました。
APEQ-2pro DIOに対するコメント
今回は、APEQ-2pro DIOのテストと導入をご担当された、株式会社ベイエフエム
取締役技術局長 兼 業務局長の上埜嘉雄様にお話を伺いました。
Q1.APEQ-2pro並びに弊社CONEQ技術をお知りになったきっかけは?
去年のInterBEE2009でたまたま通りかかって、説明を聞いてみると、
非常に理論的に正しい事を言っている。これまで、モニター補正のイコライザについては、
私自身すごく疑問に思っていて、自分の中で納得しないので、使いませんでした。
つまり、ある一点の音圧レベルのみを測定してEQでフラットにしても、かえって位相は
乱れるし、少しポイントを変えると違う結果が出てしまう。「これは違うだろう」と
ずっと思っていたのですが、その長年の疑問が「そうか、これか」という風に、きれいに
解決した思いがしました。音響パワーは、音圧と粒子速度の積であり、定在波上どこでも
同じです。この理論を取り入れたのがCONEQ技術ですね。会場ではあまり音の差は
分からなかったのですが、理論的に正しいので、是非ちゃんと聴いてみたいということで、
デモ機をお持ちいただいて聴いてみたら、期待した以上の大きな効果があったので、
「これだ、こうなるべきだ。」と思いました。
Q2.APEQ-2pro DIOの導入をご決断されたポイントと、実際に導入された効果は?
当社のスタジオは、東京湾に面したビルの27階にあって、外がよく見えるように、
ガラス窓を多用したスタジオにしたので、ちょっと音響的には犠牲にした部分があります。
APEQですと周波数特性上だけではなくて位相・時間軸のずれも補正するという効果が
あって、反射波も含めて時間的な部分も補正する。実際、音を聞いてみると、実に
それがよく効いているので、導入を決断しました。
何となく、表面的に音をきれいにするために、納得しない事をやるというのではなく、
今回は納得した方法でちゃんと良い結果が出た。正しいものは正しいという気がしました。
こういうことができる時代になったのだと、うれしい思いがしました。
各スタジオ・調整室にはガラス面が多用されており、東京湾を一望できる。
Q3. 御社のエンジニアの方々の評判はいかがでしたか?
現場のスタッフは、ぱっと聴いた感じで「すごくやりやすくなった」と言っております。
いろいろな判断がしやすくなったと。特に、左右で違っていた低域の暴れが、気に
ならなくなりました。
特に当社の場合は、スピーカー入力までデジタルになっているので、余分なAD/DAが
入らない分、効果がうまく出たのではないでしょうか。
Q4. そうするとAPEQも今後音響補正の有効な一つの機器となりそうですか?
これは使えるというよりも、これからは必須になるのではないでしょうか?
スタジオ設計会社が、音響コンディションの良いスタジオを作るのは勿論ですが、
部屋の大きさ、形状等で補正しきれない部分が当然出てきますので、そこにこういう
最新のデジタル技術をうまく取り入れて、更に良くしていくという方法が、今後の
スタジオ設計にも積極的に取り入れられていくべきだと思います。
Q5. 今回は第2調整室に導入をされたAPEQですが、今後の展開としては徐々に他のスタジオに
波及していく可能性はございますか?
そうですね、もちろんです。今回、試しで2stに導入して、これから他のスタジオに
導入していくのはもちろんです。当然、導入時に測定をして、非常に精密で正しい
データが頂ける。そうすると建築的、物理的に直すべきポイントという、今までは勘と
経験でやっていた様な事が、わりと簡単に、正確に分かるようになるので、導入した
スタジオも、さらに物理的に詰められるという利点もあると思います。
インタビューにお答え頂いた、株式会社ベイエフエム取締役技術局長 兼 業務局長上埜嘉雄様
27階スタジオから見た東京湾の夕暮れ。日々この素晴らしい眺望の中で放送されているそうです。手前に見えるのは幕張メッセ。